三島由紀夫の名言(3)
生命尊重のみで、魂は死んでもよいのか。
青春の特権といえば、一言を以てすれば、無知の特権であろう。
男の嫉妬の本当のギリギリのところは、体面を傷つけられた怒りだと断言してもよろしい。
賭けとは全身全霊の行為である。
百万円持っていた人間が、百万円を賭け切るときにしか、賭けの真価はあらわれない。
変わり者と理想家とは、一つの貨幣の両面であることが多い。
どちらも、説明のつかないものに対して、第三者からはどう見ても無意味なものに対して、頑固に忠実にありつづける。
無秩序が文学に愛されるのは、文学そのものが秩序の化身だからだ。
老夫妻の間の友情のようなものは、友情のもっとも美しい芸術品である。
エチケットなどというものは、俗の俗なるもので、その人の偉さとは何の関係もないのである。
センスとは相手の気持ちを読みとること、ただそれのみだ。
ヒットラーは政治的天才であつたが、英雄ではなかつた。
英雄といふものに必要な、爽やかさ、晴れやかさが、彼には徹底的に欠けてゐた。
ヒットラーは、二十世紀そのもののやうに暗い。
音楽の美は、その一瞬の短さにおいて生命に似ている。
個性などというものは、はじめは醜い、ぶざまな恰好をしているものだ。
幸福って、何も感じないことよ。
幸福って、もっと鈍感なものよ。
・・・幸福な人は、自分以外のことなんか夢にも考えないで生きてゆくんですよ。
自分の顔と折合いをつけながら、だんだんに年をとってゆくのは賢明な方法である。
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