勝海舟の名言には「自分の価値は自分で決めることさ。つらくて貧乏でも自分で自分を殺すことだけはしちゃいけねぇよ」、「世の中に無神経ほど強いものはない」などがあります。
山岡鉄舟、高橋泥舟らとともに江戸を戦火から救った「幕末の三舟」の一人、勝海舟(1823~1899)の名言をご紹介します。
勝海舟の生涯
氏名 | 勝海舟 |
生年月日 | 1823年3月12日 |
没年月日 | 1899年1月19日 |
享年 | 75(歳) |
国籍 | 日本 |
出生地 | 江戸本所亀沢町(現在の東京都墨田区両国の一部) |
職業 | 武士(幕臣)、政治家 |
名言 | 行いは己のもの。批判は他人のもの。知ったことではない。 |
1823年3月12日、江戸、現在の墨田区両国に生まれる。勝家は無役の旗本。幼少時に11代将軍、徳川家斉の孫となる一橋慶昌の遊び相手として江戸城へ召される。
一橋家の家臣として出世する可能性もあったが慶昌は早世。修業時代には剣術、禅、蘭学を学ぶ。
1853年にペリー艦隊が来航。開国を要求され、幕府は海防に関する意見書を幕臣から町人に至るまで広く募集。勝海舟の意見書が老中の目にとまり、念願の役入りを果たす。
その後、長崎の海軍伝習所に入門。1860年、幕府は日米修好通商条約の批准書交換のため、遣米使節をアメリカ・サンフランシスコへ派遣。護衛を目的に咸臨丸も渡航、勝海舟は補充員として乗船した。同船には通訳のジョン万次郎、福澤諭吉らも乗船。
1862年、軍艦奉行に就任。神戸に海軍塾を作り、薩摩や土佐の脱藩者らも塾生となる。この塾頭が坂本龍馬。勝海舟は幕府の海軍ではない「日本の海軍」建設を目指すが、保守派から睨まれて軍艦奉行を罷免。
1867年、徳川慶喜は大政奉還を建白。しかし、1868年に鳥羽・伏見にて旧幕府軍と薩摩藩との間で戦端が開かれ、薩摩藩・長州藩を中核とした官軍・新政府軍と、旧幕府勢力および奥羽越列藩同盟が戦う戊辰戦争へと拡大。
1868年、官軍の東征が始まると旧幕府は勝海舟を呼び戻し、軍事総裁として全権を委任。勝は早期停戦と江戸城の無血開城を主張し、和平交渉が始まる。
まず、山岡鉄舟を西郷隆盛との交渉に向かわせて基本条件を整え、江戸城総攻撃の直前に勝海舟が西郷隆盛と会談、江戸城開城と徳川宗家の今後などについて交渉し、江戸城下での市街戦は回避された。
明治維新後も旧幕臣の代表格として、外務大丞、兵部大丞、参議兼海軍卿などを歴任。晩年の人生は徳川慶喜を明治政府に赦免させることに捧げた。
1899年1月19日、勝海舟は死去、75年の生涯を閉じた。最期の言葉は「コレデオシマイ」だったという。
Wikipedia(日本語) / Wikipedia(英語)
勝海舟の名言・格言集
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・勝海舟の名言(1)
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勝海舟の名言(1)
何でも大胆にかからねばならぬ。
難しかろうが、易しかろうが、そんな事は考えずに、いわゆる無我の境に入って断行するに限る。
外国へ行く者が、よく事情を知らぬから知らぬからと言うが、知って行こうというのが良くない。
何も用意しないでフイと行って、不用意に見て来なければならぬ。
行いは己のもの。
批判は他人のもの。
知ったことではない。
事を成し遂げる者は愚直でなければならぬ。
才走ってはうまくいかない。
人には余裕というものが無くては、とても大事はできないよ。
その人がどれだけの人かは、人生に日が当たってない時にどのように過ごしているかで図れる。
日が当たっている時は、何をやってもうまくいく。
人の一生には、炎の時と灰の時があり、灰の時は何をやっても上手くいかない。
そんなときには何もやらぬのが一番いい。
ところが小心者に限って何かをやらかして失敗する。
世の中に無神経ほど強いものはない。
自分の価値は自分で決めることさ。
つらくて貧乏でも自分で自分を殺すことだけはしちゃいけねぇよ。
生死を度外視する決心が固まれば、目前の勢いをとらえることができる。
難局に必要なことはこの決心だけだ。
急いでも仕方がない。
寝ころんで待つのが第一だと思っています。
機先を制するというが、機先に遅れる後の先というものがある。
相撲取りを見てもただちにわかる。
俺など本来、人(生まれ)が悪いから、ちゃんと世間の相場を踏んでいる。
上がった相場はいつか下がるときがあるし、下がった相場もいつか上がるときがあるものさ。
その間、十年焦らずじっとかがんでいれば、道は必ず開ける。
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勝海舟の本・関連書籍
『氷川清話』
(勝海舟)
幕藩体制瓦解の中、勝海舟は数々の難局に手腕を発揮、江戸城を無血開城に導いて次代を拓いた。晩年、海舟が赤坂氷川の自邸で、歯に衣着せず語った辛辣な人物評、痛烈な時局批判の数々は、彼の人間臭さや豪快さに溢れ、今なお興味が尽きない。本書は、従来の流布本を徹底的に検討し直し、疑問点を正し、未収録談を拾い上げ再編集した決定版。
『勝海舟 (第1巻)』
(子母沢寛)
時は幕末・維新の動乱期、近代日本の運命を背負った勝海舟の半生を、同時代に輩出した幾多の英傑たちとともに描く大河小説。嘉永六年、浦賀沖に来航したペリー率いる四隻の黒船は、徳川三百年の泰平の夢を破り、日本は驚愕と混乱の極に陥った。そのころ勝麟太郎少年は、父の小吉はじめ愛情あふれる人生の師に恵まれ、蘭学を志しながら豪放磊落かつ開明的な英才へと育ちつつあった。
『勝海舟と西郷隆盛』
(松浦玲)
勝海舟と西郷隆盛といえば、明治維新の江戸無血開城の立役者として有名である。しかし、二人の関係はそれ以降も終生続いた。さらに海舟は西郷が西南戦争で斃れた後、その名誉回復に尽力し、遺児の面倒をみた。敵対関係にあった両雄がなぜ交友を続けたのか。出会いから海舟の西郷追悼行動までを丹念にたどり、その秘密にせまる。
勝海舟の名言・言葉の一覧
No. | 勝海舟の名言一覧 |
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1 | 何でも大胆にかからねばならぬ。難しかろうが、易しかろうが、そんな事は考えずに、いわゆる無我の境に入って断行するに限る。 |
2 | 外国へ行く者が、よく事情を知らぬから知らぬからと言うが、知って行こうというのが良くない。何も用意しないでフイと行って、不用意に見て来なければならぬ。 |
3 | 行いは己のもの。批判は他人のもの。知ったことではない。 |
4 | 事を成し遂げる者は愚直でなければならぬ。才走ってはうまくいかない。 |
5 | 人には余裕というものが無くては、とても大事はできないよ。 |
6 | その人がどれだけの人かは、人生に日が当たってない時にどのように過ごしているかで図れる。日が当たっている時は、何をやってもうまくいく。 |
7 | 人の一生には、炎の時と灰の時があり、灰の時は何をやっても上手くいかない。そんなときには何もやらぬのが一番いい。ところが小心者に限って何かをやらかして失敗する。 |
8 | 世の中に無神経ほど強いものはない。 |
9 | 自分の価値は自分で決めることさ。つらくて貧乏でも自分で自分を殺すことだけはしちゃいけねぇよ。 |
10 | 生死を度外視する決心が固まれば、目前の勢いをとらえることができる。難局に必要なことはこの決心だけだ。 |
11 | 急いでも仕方がない。寝ころんで待つのが第一だと思っています。 |
12 | 機先を制するというが、機先に遅れる後の先というものがある。相撲取りを見てもただちにわかる。 |
13 | 俺など本来、人(生まれ)が悪いから、ちゃんと世間の相場を踏んでいる。上がった相場はいつか下がるときがあるし、下がった相場もいつか上がるときがあるものさ。その間、十年焦らずじっとかがんでいれば、道は必ず開ける。 |
14 | やるだけのことはやって、後のことは心の中で、そっと心配しておれば良いではないか。どうせなるようにしかならないよ。 |
15 | 世に処するには、どんな難事に出逢っても臆病ではいけない。「さあ、なにほどでも来い。おれの身体がねじれるならばねじってみろ」という料簡で事をさばいてゆくときは、難時が到来すればするほどおもしろ味がついてきて、物事は造作もなく落着してしまうものだ。 |
16 | 人間の精根には限りがあるから、あまり多く読書や学問に力を用いると、いきおい実務の方にはうとくなるはずだ。 |
17 | 功名をなそうという者には、とても功名はできない。戦いに勝とうという者には、とても勝ち戦はできない。何ごとをするにも、無我の境に入らなければいけないよ。 |
18 | 島国の人間は、どこも同じことで、とにかくその日のことよりほかは目につかなくって、五年十年さきはまるで暗やみ同様だ。それもひっきょう、度量が狭くって、思慮に余裕がないからのことだよ。 |
19 | 人はみな、さまざまに長ずるところ、信ずるところを行えばよいのさ。社会は大きいからあらゆるものを包容して毫(ごう)も不都合はない。 |
20 | 生業に貴賤はないけど、生き方に貴賤があるねえ。 |
21 | もし成功しなければ、成功するところまで働き続けて、けっして間断があってはいけない。世の中の人は、たいてい事業の成功するまでに、はや根気が尽きて疲れてしまうから大事ができないのだ。 |
22 | あれのこれのと心配ばかりしていては、自然と気が餓え神(心)が疲れて、とても電光石火に起こりきたる事物の応接はできない。 |
23 | 世人は、首を回すことは知っている。回して周囲に何があるか、時勢はどうかを見分けることはできる。だが、もう少し首を上にのばし、前途を見ることを覚えないといけない。 |
24 | 学者になる学問は容易なるも、無学になる学問は困難なり。 |
25 | 人間、数ある中には、天の教えを受ける勘を備えている者がある。 |
26 | 大事をなすには寿命が長くなくてはいけないよ。 |
27 | 時勢の代わりというものは妙なもので、人物の値打ちががらりと違ってくるよ。 |
28 | 敵は多ければ多いほど面白い。 |
29 | 天下の大勢を達観し、事局の大体を明察して、万事その機先を制するのが政治の本体だ。 |
30 | 外交の極意は、誠心誠意にある。ごまかしなどをやると、かえって、こちらの弱点を見抜かれるものだよ。 |
31 | 政治家の秘訣は何もない。ただ「誠心誠意」の四文字ばかりだ。 |