偉人たちの言葉からヒントを得て書かれたエッセイ『名言の心』です。
今日の名言・格言
アイデアが重要なのではない。
一つのアイデアをどうやって、具体的にしていくかが重要だ。
- 井深大 -
(日本の電子技術者、実業家、SONY創業者の一人 / 1908~1997) Wikipedia
名言の心
どんな仕事でも、よりよい結果を生みだしていくためには新しい発想が必要になります。
ただ、よいアイデアがあっても、それを実現するための行動がともなわないと、アイデアを出すこと自体が目的になってしまいます。
今日の名言のように、優れたアイデアはあるけれど、アイデアで終わってしまうことが多くの企業の抱える問題なのかもしれません。
実際、新しいメンバーと一緒に仕事をすると、アイデアを出すことが自分の仕事であると考えている方に出会うことがあります。
例えば、その方のアイデアについて「それはいいね。じゃあ、進めてみて」というと急に困った顔をします。
「どうしたの?」とたずねると「これまではアイデアを出して、上司がOKというと、上司がみんなに役割を割り当てていたので。。提案だけで何も担当しないこともありました。ただやれといわれても、どう進めればいいのか分かりません」
上司の指示のもと、チームが組織的に動いていく。スピードも早く、ムダも少ないので合理的。ただ、注意をしないとこの例のように自分で考え、具現化していくというスキル・行動力が身につきにくいという問題もあるでしょう。
チームといった小さな組織のなかでも新しいことをするためには、みんなに納得してもらったり、予算をつけてもらうことが必要になります。複数の部署をまたぐようなケースでは、部署間の調整といった骨の折れる仕事がまっています。これらの仕事を主体的におこなうことによって学べることも多いでしょう。
わたしが若手社員だったころ、ある上司からこんなアドバイスをいただきました。
「アイデアなんて、実際にやってみないとうまくいくかなんてわからない。ただ、本当にやりたいアイデアがあるなら、先ずは実現するにはどんな障害があって、どのようにその障害を乗り越えたらいいのか事前に調べるんだ。障害のないアイデアなんて、新しいアイデアとはいえない。その障害を乗り越えるだけの価値があるとおもうのなら自信をもって提案してこい」
この上司は、アイデアのためのアイデアではなく、すべて実行を前提として考えることでアイデアの質もおのずと向上していくこと、そしてアイデアを具現化するために障害となるものを見極めさせることで、会社や社会がどのようにまわっているのかも学ばせたかったのではないかとおもいます。
職場での制約もあるとおもいますが、アイデアを出すことに自分の役割を限定してしまうのはもったいないとおもいます。決定権がなくても、積極的に人に働きかけ、自分の思い入れがあるアイデアを自分が中心となって実現できたら、仕事がもっと楽しくなるはずです。
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