偉人たちの言葉からヒントを得て書かれたエッセイ『名言の心』です。
今日の名言・格言
常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。
- アインシュタイン -
(理論物理学者、ノーベル物理学賞受賞 / 1879~1955) Wikipedia
名言の心
あるキャンプ場を訪れたとき、林間学校とおもわれる先生と生徒たちのグループも近くでキャンプをしていました。
生徒たちは中学~高校といった年齢です。先生はベテラン登山家のようであり、生徒たちに的確な指示をあたえていきます。生徒もとても素直で、先生の指示通りに自分たちの作業をすすめていました。
そして、いよいよ夕食の準備をはじめようとしたとき、先生がある指示を出します。
「男子はマキ拾いに行ってこい」
「女子は料理の準備をするんだ」
生徒は素直に指示に従いましたが、わたしはその指示に違和感を感じました。
その日は平日だったので、キャンプ場の宿泊者は少なかったのですが、週末になると登山、ボルダリング、ロッククライミングの方々でいっぱいになる場所です。その中には女性の方もたくさんいます。
もしそのような状況であの指示をだされていたら、こんなふうに質問される女性がいるかもしれません。
「あら先生、女子だから料理というのはおかしいわ。女子でも料理よりマキ拾いが好きな子がいるかもしれないし、男子でも料理が得意な子がいるはずよ。どっちを担当するのかは、生徒たちに決めさせればいいんじゃないかしら。料理でもマキ拾いでも、自分で選んだものであれば、みんな楽しく、責任をもって取り組むとおもうの」
そして、一本筋が通った山男の先生はこういうでしょう。
「そりゃあ、ごもっともだ。みんなの自主性を生かさんといけませんなあ。でもみんな料理がしたいっていったらどうしようかな」
「それなら平等にじゃんけんがいいわ」
すべてのひとは自分なりの価値観をもっています。また社会には、男らしさや女らしさのように「○○らしさ」というものが存在します。
この「○○らしさ」に価値を見いだしている方もいれば、「○○らしさ」とたたかっている方もいるでしょう。
個人の価値観を無視した「○○らしさ」のおしつけも息苦しく、個人の価値観を無視した「○○らしさ」の否定にも不自由を感じることがあるでしょう。
わたしたちが何かに挑戦したい、何かを変えてみたいと考えたとき、個人的な制約があったりと、簡単にはいかない、あきらめなければいけないということも多いとおもいます。
しかし、性別や年齢などを理由に何かをあきらめなければいけないのは、まったくつまらないことだとおもうのです。「自分は自分」であり、「みんなも自分とは違う」ということがすべての出発点だとおもうのです。
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