芥川龍之介の名言(3)
名言・格言
強者は道徳を蹂躙するであろう。
弱者はまた道徳に愛撫されるであろう。
道徳の迫害を受けるものは、
常に強弱の中間者である。
- 芥川龍之介 -
名言・格言
好人物は何よりも先に、
天上の神に似たものである。
第一に、歓喜を語るに良い。
第二に、不平を訴えるのに良い。
第三に、いてもいなくても良い。
- 芥川龍之介 -
名言・格言
女人は我々男子には
正に人生そのものである。
即ち諸悪の根源である。
- 芥川龍之介 -
名言・格言
人生は一箱のマッチに似ている。
重大に扱うのはばかばかしい。
重大に扱わねば危険である。
- 芥川龍之介 -
名言・格言
僕等の性格は不思議にも
たいてい頸(くび)すじに現れている。
- 芥川龍之介 -
名言・格言
あなた方のお母さんを
慈しみ愛しなさい。
でもその母への愛ゆえに、
自分の意志を曲げてはいけない。
そうすることが後に、
あなた方のお母さんを
幸せにすることなのだから。
- 芥川龍之介 -
名言・格言
我々はあらゆる女人の中に
多少のマリアを感じるであろう。
同時に又あらゆる男子の中にも –。
いや、我々は炉に燃える火や
畠の野菜や素焼きの瓶や
厳畳に出来た腰かけの中にも
多少のマリアを感じるであろう。
- 芥川龍之介 -
名言・格言
完全に自己を告白することは、
何びとにも出来ることではない。
同時にまた、
自己を告白せずには
如何なる表現も出来るものではない。
- 芥川龍之介 -
名言・格言
文を作るのに欠くべからざるものは、
何よりも創作的情熱である。
- 芥川龍之介 -
名言・格言
人生の競技場に
踏みとどまりたいと思ふものは、
創痍を恐れずに闘はなければならぬ。
- 芥川龍之介 -
名言・格言
我々に武器を執らしめるものは、
いつも敵に対する恐怖である。
しかもしばしば実在しない
架空の敵に対する恐怖である。
- 芥川龍之介 -
名言・格言
僕は芸術的良心を始め、
どういう良心も持っていない。
僕の持っているのは神経だけである。
- 芥川龍之介 -
次ページへ続きます。 関連ページ等は下部にございます。