夏目漱石の名言(2)
自らを尊しと思わぬものは奴隷なり。
嫌な女も好きな女もあり、その好きな女にも嫌なところがあって、その興味を持っている全ての女の中で、一番あなたが好きだと云われてこそ、あなたは本当に愛されているんじゃありませんか?
青年は真面目がいい。
ある人は十銭をもって一円の十分の一と解釈する。
ある人は十銭をもって一銭の十倍と解釈する。
同じ言葉が人によって高くも低くもなる。
もし人格のないものが無闇に個性を発展させようとすると、他を妨害する。
権力を用いようとすると、濫用に流れる。
金力を使おうとすれば、社会の腐敗をもたらす。
随分危険な現象を呈するに至るのです。
うそは河豚汁である。
その場限りでたたりがなければこれほどうまいものはない。
しかしあたったが最後苦しい血も吐かねばならぬ。
真面目に考えよ。
誠実に語れ。
摯実に行え。
汝の現今に播く種はやがて汝の収むべき未来となって現わるべし。
前後を切断せよ、みだりに過去に執着するなかれ、いたずらに将来に望を属するなかれ、満身の力をこめて現在に働け。
嬉しい恋が積もれば、恋をせぬ昔がかえって恋しかろ。
のんきと見える人々も、心の底をたたいてみると、どこか悲しい音がする。
離れればいくら親しくってもそれきりになる代わりに、いっしょにいさえすれば、たとい敵同士でもどうにかこうにかなるものだ。
つまりそれが人間なんだろう。
金は大事だ、大事なものが殖えれば寝る間も心配だろう。
ナポレオンでもアレキサンダーでも、勝って満足したものは一人もいない。
自由な書を読み、自由な事を言ひ、自由な事を書かんことを希望いたし喉。
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