偉人たちの言葉からヒントを得て書かれたエッセイ『名言の心』です。
今日の名言・格言
大きくても30センチほどのヤマメと、その倍もあるサクラマスが、もともとは同じ魚だということをご存じですか?
川での生存競争に敗れたヤマメの一部が、餌を求めて海へと下り、餌が豊富な海を回遊するうちに大型化したのがサクラマスなんだそうです。
そのときは負けたように思えても、自分で自分に見切りをつけなければ、人生に「負け」なんてものは存在しません。
人と競うのではなく、できることから少しずつ努力を重ね、昨日の自分よりちょっとだけでも成長しようと心がける。
そうすれば、いつの間にか、サクラマスのようにグーンと大きくなっているはずですよ。
- 斎藤茂太 -
(日本の精神科医、随筆家 / 1916~2006) Wikipedia
名言の心
企業間でも、職場や学校のなかでも、スポーツでも、同じ目標に向かって競争をすれば、必ず勝ち負けがついてくるもの。競争が活力となってよい結果になることもあれば、競争に負け、心に大きな痛みをもたらすこともあります。
それまでの努力が大きければ大きいほど、勝ったときの喜びも、負けたときの悔しさも大きくなる。負けた悔しさがバネとなり、さらなる成長を目指すこともあれば、負けたことを引きずってしまうこともあるでしょう。
今日の名言の競争に負けたヤマメもきっと落ち込んだとおもいますが、最後は「負けは負けと割り切って」これからの生き方について客観的に考えたはず。
このまま同じ目標をもってこの川での生活を続けていくべきか、もっと大きく成長するために新しい目標を立てて生きていくべきか。
川に残る決断をしたヤマメも海へ降る決断をしたヤマメもきっと後悔はしないはず。これから先も競争に負けるかもしれませんが、競争で勝つことが生きる目的ではなく、目の前の試練を乗り越え、自身が少しずつ成長していくことを生きる目的にしているとおもうから。
話は変わりますが、ヤマメは山女と書くようにとても美しい魚です。イワナは動きものんびりでおっとりタイプ。ヤマメは大胆さと繊細さを兼ね備えています。ニジマスはいつも元気で食欲旺盛タイプ。
魚を放流している渓流の場合、この3種が同じ流れのなかで生息していることがあります。ただ、性格も違うように、エサを捕食する場所もそれぞれ異なるのです。
ヤマメは川の中心付近など流れがある場所を好み、イワナ(岩魚)はその名のとおり岩付近を、ニジマスはひょっこり、どこからでもあらわれます。
魚の生存競争も、ひとの人生も決して簡単なものではありませんが、それぞれの個性を活かせる生き方をみつけていきたいですね。
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