西郷隆盛の名言・格言



西郷隆盛の名言(2)


名言・格言

 

主君への忠義と親への孝行、

他人にめぐみいつくしむという

徳目の実践を促すことこそ、

政治の基本である。

 
これは、未来永劫、世界のどこにおいても、

不変かつ大事な道である。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

人間の知恵を開発するということは、

愛国の心、忠孝の心を開くことなのだ。

国に尽くし、家のために勤めるという

道が明らかであれば、

すべての事業は前進するであろう。

 
耳で聞いたり、目で見たりする分野を開発しようとして、

電信を架け、鉄道を敷き、蒸気機関車を造る。

こうして人の注目を集めても、

どういうわけで電信、鉄道が必要なのかを考えもしないで、

みだりに外国の盛大なことをうらやむ。

利害得失を議論することなく、

家屋の作り方からオモチャに至るまで一々外国の真似をし、

贅沢の風潮を助長する。

 
財産を浪費するならば、

国力は衰え、人の心は浅はかで軽々しくなり、

結局日本は破綻するよりほかないであろう。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

文明というのは、

道理にかなったことが広く行われることを

褒め称えていう言葉であって、

宮殿が荘厳であるとか、

衣服がきらびやかだとかといった、

外観の華やかさをいうものではない。

 
もし西洋が本当に文明の国ならば、

未開の国に対しては、

慈愛の心をもって接し、

懇々と説きさとし、

文明開化に導くはずであろう。

 
ところが、そうではなく、

未開蒙昧の国に対するほど、

むごく残忍なことをして、

自分たちの利益のみをはかるのは

明らかに野蛮である。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

人が踏み行うべき道は、

この天地のおのずからなる道理であるから、

学問の道は敬天愛人(天を敬い人を愛する)を目的とし、

自分の修養には、

つねに己れに克つことを心がけねばならない。

 
己れに克つための極意は、

論語にある「意なし、必なし、固なし、我なし」

(主観だけで判断しない。無理押しをしない。固執しない。我を通さない)

ということだ。

 
総じて人は自分に克つことによって成功し、

自分を愛することによって失敗するものだ。

歴史上の人物をみるがよい。

事業を始める人が、

その事業の七、八割まではうまくやるのであるが、

残りの二、三割を終りまで成し遂げる人の少ないのは、

はじめはよく己れを慎んで、

事を慎重にするから成功もし、

名も世に知られるようになる。

 
しかし、成功して名も知られるようになると、

いつの間にか自分を愛する心が起こり、

恐れ慎むという心が緩み、

驕り高ぶる気持ちが多くなり、

成功したことを自惚れて、

何でもできるという過信のもとに、

出来の悪い仕事をしてついに失敗する。

 
これはすべて自ら招いた結果である。

だから、自分にうち克って、

人が見ていないときも聞いていないときも、

慎み戒めることが大切なのだ。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

西洋の刑法は、

もっぱら戒めることを目的とし、

むごい扱いを避け、

善良に導くことに心を注ぐことが深い。

だから獄中の罪人であっても、

緩やかに取り扱い、

教戒となるような書籍を与え、

場合によっては

親族や友人の面会も許すということだ。

西洋のこのような点は誠に文明だと感じるものだ。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

税を軽くして国民生活を豊かにすれば、

国力を養うことになる。

だから国が多くの課題を抱え、

財政の不足で苦しくなったとしても、

税の定まった制度をしっかり守り、

政府や上層階級が損を我慢して、

下層階級の人々を苦しめてはならない。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

会計出納はすべての制度の基礎である。

国家事業はこれによって成り立ち、

国家運営の最も重要なことであるから、

慎重にしなければならない。

 
そのあらましを申すならば、

収入をはかって支出をおさえるという以外に手段はない。

年間の収入によってすべての計画を定め、

会計を管理する者が一身をかけて定まりを守り、

予算を超過させてはならない。

 
そうでなくして時勢にまかせ、

制限を緩慢にし、

支出に合わせて収入をはかるなら、

結局国民に重税を課するほか手はなくなるであろう。

もしそうなれば、

一時的に事業は進んだように見えても、

国力は疲弊して救い難いことになるだろう。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

常備する兵数についても、

会計の制限の中で対処すべきで、

虚勢を張ってむやみに兵隊を増やすことなど

決してしてはいけない。

 
兵士の心を奮い立たせて、

すぐれた軍隊をつくりあげれば、

たとえ兵の数は少なくても、

外国との折衝は堂々として、

あなどりを受けるようなことはないであろう。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

節操を貫き、道義を重んじ、

心清らかで恥を知る心を持つ。

これを失うようなことがあれば、

決して国家を維持することはできない。

 
上に立つ者が下の者に対して自分の利益を争い求め、

正しい道を忘れるとき、

下の者もみなこれにならい、

人の心は財欲にはしり、

日に日に卑しく、節義廉恥の志を失い、

親子兄弟の間ですら財産を争い

互いに敵視するようになるのだ。

このようになったら

何をもって国を維持することができようか。

 
徳川氏は将兵の勇猛な心を抑えて世を治めたが、

今の時代は昔の戦国時代の勇将より

もっと勇猛な心を奮い起さなければ、

世界のあらゆる国々と対峙することはできないのだ。

 
普仏戦争の際、フランスが

三十万の兵と三ケ月の食糧を残して降伏したのは、

あまりにそろばん勘定にくわしかったがためである。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

国が辱めを受けるようなことがあったら、

たとえ国が倒れようとも、

正道を踏んで道義を尽くすのが

政府本来の仕事である。

 
戦の一字を恐れ、

政府本来の使命を果たさないのなら、

商法支配所といった

商いの元締めというようなもので、

もはや政府ではなくなってしまうだろう。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

昔から、主君と臣下が

共に自分は完全だと思っているような世に、

よい政治が行われたという例はない。

 
自分は完全な人間ではないと考えるからこそ、

下々の言葉も聞き入れることができる。

自分が完全だと思っているとき、

人からその非を指摘されるとすぐに怒るから、

賢人や君子も、

そのような人を助けようとはしないのである。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

どんなに制度や方法を論議しても、

その適任者がいなければうまく行われない。

その人あって初めてその方法が行われるのだから、

人こそが第一の宝であって、

自らがそういう立派な人物になろうとする

心がけが大事なのだ。

 

- 西郷隆盛 -



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