お金では買えない幸せを見つけて

偉人たちの言葉からヒントを得て書かれたエッセイ『名言の心』をお楽しみください。

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from　癒しのガイド（見習い）　

今日の名言・格言

感謝は人生の豊かさの鍵を開ける。
私たちが持っているものを、充分以上のものにする。
否定を受容に変え、混沌を秩序に、漠然を明瞭へと変える。
感謝は、過去を意味あるものとし、今日に平和をもたらし、明日のための展望を創る。

-　メロディ・ビーティ　-

（米国の女性作家 / 1948～）

名言の心

今日の名言からある友人の言葉をおもいだします。

その彼はずっと浪費家で貯金もしたことがない。ついにやりたいことが見つかったとき、必要な資金を貯めるために倹約家に転向したのです。

ひさしぶりに会った彼がいいます。

「お金に余裕があった頃を思いだすと恥ずかしくなることが多いよ。最近、海外旅行から帰ってきた同僚からおみやげで地元の缶ビールとキャラメルポップコーンをもらってね。すごくうれしかったんだ」

それがどうして恥ずかしくなるんだい？

「昔だったら、こんなに感謝することはなかったからさ。外国産のビールなら近所で手に入れることもできたしね。たぶんおみやげを家に持って帰るにも、ちょっとかさばるなあって感じたにちがいない」

贈り物をそんな風におもわれたら悲しいね。

「だから以前の自分が恥ずかしいんだ。倹約して分かったのはお金のありがたみよりも人のありがたみ。その同僚は女性だし、重たい飲み物を海外から持って帰るのはしんどいだろう。ポップコーンだけでも十分なのに、俺がビール好きなのを知ってるからなんだって思ったら、すごくうれしくてね」

その彼がちょっとまじめな顔をして続けます。

「欲しいものが直ぐに手に入る状況っていうのは、他人からみれば幸せだって思うかもしれないけど、今はそうじゃないように感じてるよ。人間だって動物だから、自然な欲求を満たすものを獲得することに喜びを感じる。お金に余裕があって欲しいものがたやすく手に入るとしたら、それは逆に幸せの要素を失うことじゃないかってね」

その友人は、生きるために苦労が多いほうが、感謝する気持ちが強くなるといいます。ささいなことでも、その背後にはそれを支えてくれる誰かが存在することがうれしいと。

今日の名言のように『感謝は人生の豊かさの鍵』のようですね。

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