吉川英治の名言(2)
今日、民衆の中に何が一番欠けているか。
自分を信じ、人を信じ、自分の仕事を信じ、自分の今日の生活を信じていくというような信念が非常に弱いと思う。
笑う世間の方がおかしい。
真に生命を愛する者こそ、真の勇者である。
たとえ、いかなる逆境、悲運にあおうとも、希望だけは失ってはならぬ。
「朝の来ない夜はない」のだから。
職業に貴賎はない。
どんな職業に従事していてもその職業になり切っている人は美しい。
いくら年をとり、知識を積んでも、人間には、人間本来の迷いの火ダネが、白骨になるまでは、なくならないものらしい。
無智はいつでも、有智よりも優越する。
あたたかい心で人のなかに住め。
人のあたたかさは、自分の心があたたかでいなければ分かる筈もない。
酒を飲むと、修業の妨げになる。
酒を飲むと、常の修養が乱れる。
酒を飲むと、意思が弱くなる。
酒を飲むと、立身がおぼつかない。
――などと考えてござるなら、お前さんは大したものになれない。
ひとの生命を愛せない者に、自分の生命を愛せるわけはない。
転機は、運命と自己との飽和された合作でなければならない。
転機はいつも、より生きんとする、若い希望の前にのみある。
どの青年もおしなべて情熱との戦いを繰り返しながら成長して行くのに、君は不幸だ。
早くから美しいものを見すぎ、美味しいものを食べすぎているということは、こんな不幸はない。
喜びを喜びとして感じる感受性が薄れていくということは、青年として気の毒なことだ。
自分といえる自分などが、どこにあろう。
ないはずのものを、あなたは、つかもうとしておいでられる。
おわりです。
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