偉人たちの言葉からヒントを得て書かれたエッセイ『名言の心』です。
今日の名言・格言
楽しまなけりゃ馬鹿らしい。
しかし、楽しむというのも、なかなか大変だよ。
- 平岩弓枝 -
(日本の女性脚本家、小説家 / 1932~) Wikipedia
名言の心
先日、釣り仲間とフライフィッシングへ。
関東地区の渓流釣りの解禁は3月以降。今回は解禁を待てない釣り人が集まる神奈川県丹沢の管理釣場へ。そこでは自然の川に放流されたイワナ、ヤマメ、ニジマスを狙います。
禁漁期を中心に年に数回訪れる場所なのですが今回はどうも様子がおかしい。魚の気配がないのです。
水のキレイな渓流では流れのゆったりとした場所なら川底までくっきり見えます。いつも魚が集まって泳いでいるポイントにもいない。今日は厳しくなるぞと考えながら各自その川の下流、中流、上流ポイントへと向かいます。
そして、その日の釣りが終わり、満足そうに自分の釣りの成果を話す仲間たち。
フライフィッシングの釣り方には、大きく二つの方法があります。
一つは、ドライフライ・フィッシング。フライ(毛バリ)を水面に浮かせて釣る方法です。
もう一つが、ニンフフライ・フィッシング。フライを水中に沈めて釣る方法。魚が水面を意識せずに、水中のエサを食べているときに効果があります。
またフライを水中で泳がせるウェットフライ・フィッシングなどもあります。
多くの方はドライフライ・フィッシングを基本とします。水面を流れるフライに魚が食いつく瞬間を見られるので、なんともいえない興奮や感動があるのです。
だからほとんどの方は、一日の初めはドライフライからスタートします。そして状況を見ながら他のフライを使用していく。
魚の泳いでいる水中にフライを流した方が確率的にはより釣れるから、ドライフライが難しいとおもえば、フライボックスからニンフやウェットフライを取り出すのです。
その日の釣りの状況を満足顔に話す二人。
その一人にとっては、たくさん釣ることが気持ちいいこと。厳しい状況下でドライフライでがんばるより、ニンフフライで数を狙います。その日もさっさとドライフライは諦めて、ほぼ満足のいく釣りができたと日に焼けて赤く輝く顔でうれしそうに話します。
もう一人は女性。一日中、ドライフライで釣りをしていたと。「今日はドライフライに出てきてくれる魚だけを狙ったの」そしてニジマスが一匹釣れたと満足げな顔をしています。「スーパーに並んでいるような丸い顔のかわいいニジマス。きっと放流されたばかりの魚ね」
結果は違っていても幸せそうな表情の二人。もしもそれぞれが相手の釣り方をしていたら、心から楽しむことはできなかったはず。
周囲の目を気にせず、自分が気持ちいいと感じることに徹するから楽しめる。気持ちいいことに正直になるから物事はシンプルになる。今日の名言のように、それらは簡単なことのようであり、意外に難しいことかもしれません。
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