マキャベリの英語の名言には、次のような言葉があります。
- Whoever desires constant success must change his conduct with the times.(持続的な成功を求める者はだれであれ、時代に合わせて行動を変えなければならない)
- Fortune is the arbiter of one-half of our actions, but that she still leaves us to direct the other half.(運命は我々の行動の半分を支配し、残りの半分を我々自身にゆだねている)
代表作は『君主論』。理想主義的な思想の強いルネサンス期に、政治は宗教・道徳から切り離して考えるべきであるという現実主義的な政治理論を創始したマキャベリ(1469~1527)の英語の名言をご紹介します。
マキャベリの生涯
| 氏名 | ニッコロ・マキャベリ |
|---|---|
| 英語名 | Niccolò Machiavelli |
| 生年月日 | 1469年5月3日 |
| 没年月日 | 1527年6月21日 |
| 享年 | 58(歳) |
| 国籍 | イタリア |
| 出生地 | フィレンツェ共和国フィレンツェ |
| 職業 | 政治思想家、外交官 |
| 名言 | 人間は、恐れている人より、愛情をかけてくれる人を容赦なく傷付けるものである |
1469年5月3日、ニッコロ・マキャベリはフィレンツェ共和国フィレンツェに生まれる。
マキャベリ家はフィレンツェ共和国の要職を幾人か輩出した名家であり、父は弁護士であった。
1498年、29歳のマキャベリは共和国政府の第2書記局長に選出される。また「自由と平和のための十人委員会」秘書官、統領秘書官も兼任した。
この頃、ピサがフィレンツェのコントロール下から離れたことが問題となっていた。海を持たないフレンツェにとって、ピサの港が自由につかえることが必要であった。マキャベリは「もしフィレンツェが自由でありたいと望めば、ピサの再領有は実現されるべきである」と主張した。
1499年、フィレンツェ共和国は傭兵隊長のパオロ・ヴィテッリを最高指揮官としてピサに攻め入る。しかし、ピサ市壁を打ち破ったところで不可解な撤退。傭兵隊長のヴィテッリは反逆罪などにより処刑された。
1500年、31歳のマキャベリはフィレンツェ軍顧問の副官として、フランス王配下の兵を借りてピサ戦役に参加。しかし、フランスからの援軍はいうことを聞かずピサ戦役は失敗する。フランス王は一方的に同盟を破棄した。
マキャベリは自らの経験と考察から、国の根源は傭兵に頼らない軍事力にあると確信。国民軍の創設を計画し、実現させる。
1512年、国民軍はメディチ家のフィレンツェ復権を後押しするハプスブルク家スペインの前に屈服し、マキャベリは第2書記局長の職を解かれて失職する。
43歳にして隠遁生活に入ったマキャベリは、昼間は農業や賭け事などをして時を過ごし、夜は読書、執筆三昧の日々を送った。執筆活動は政治・歴史・軍事から劇作までに及び、喜劇は大好評を博して著作家としての名声を得た。
その後、マキャベリはメディチ家が君臨する新政権下への就職活動を模索。1516年にロレンツォ・デ・メディチが就任すると、マキャベリに謁見の機会が与えられ、マキャベリは『君主論』を献上。『君主論』には君主たるものがいかにして権力を維持し政治を安定させるか、という政治手法が書き記されていた。
その後、マキャベリはメディチ家政権下で顧問的に用いられるようになったが、1527年に発生したローマ劫掠でメディチ家がフィレンツェから追放されると、マキャベリもまた政権から追放された。
同年、1527年6月21日、ニッコロ・マキャベリは失意のうちに病死、58年の生涯を閉じた。
Wikipedia(日本語) / Wikipedia(英語)
マキャベリの英語の名言・格言集
【関連ページ】
・マキャベリの名言・格言(日本語の名言)
マキャベリの英語の名言
Never was anything great achieved without danger.
危険を伴わずに、偉大なことは何も成し遂げられなかった。
The first method for estimating the intelligence of a ruler is to look at the men he has around him.
ある君主の賢明さを評価するに際して一番の方法は、その人物がどのような人間を周りに置いているかを見ることである。
It is better to be feared than loved, if you cannot be both.
愛され、恐れられよ。両方は無理なら、恐れられるのが望ましい。
If an injury has to be done to a man it should be so severe that his vengeance need not be feared.
人に危害を加えるときは、復讐をおそれる必要がないように痛烈にやらなければならない。
Though the populace may be ignorant, it is capable of grasping the truth.
民衆は無知ではあるが、真実を見抜く力はある。
It is not titles that honor men, but men that honor titles.
肩書が人間を持ち上げるのではなく、人間が肩書を輝かせる。
The more sand has escaped from the hourglass of our life, the clearer we should see through it.
人生の砂時計から砂が落ちるほどに、そこを通してよりはっきりと見えるようになる。
Where the willingness is great, the difficulties cannot be great.
大いなる意欲のあるところに、大いなる困難はない。
Men never do good unless necessity drives them to it.
人間というものは、必要に迫られなければ善を行わないようにできている。
War is just when it is necessary; arms are permissible when there is no hope except in arms.
やむを得ないときの戦いは正しい。武器の他に希望を絶たれたときには、武器もまた許されるものである。
Before all else, be armed.
軍備は何よりも優先される。
It is double pleasure to deceive the deceiver.
裏切り者を裏切るのは二重の喜びだ。
The lion cannot protect himself from traps, and the fox cannot defend himself from wolves. One must therefore be a fox to recognize traps, and a lion to frighten wolves.
ライオンは策略の罠から身を守れないし、キツネはオオカミから身を守ることができない。人間ならば、策略の罠を知り尽くすキツネのようであれ。またオオカミを威嚇するライオンでもあれ。
There are three kinds of intelligence: one kind understands things for itself, the other appreciates what others can understand, the third understands neither for itself nor through others. This first kind is excellent, the second good, and the third kind useless.
およそ人の頭脳には三通りある。第一は自分で判断をつけるもの、第二は他人の考えがわかるもの。第三は自分でも判らず、他人の考えも判らぬもの。第一はもっとも優れ、第二も善く、第三は無能である。
Whoever desires constant success must change his conduct with the times.
持続的な成功を求める者はだれであれ、時代に合わせて行動を変えなければならない。
Fortune is the arbiter of one-half of our actions, but that she still leaves us to direct the other half.
運命は我々の行動の半分を支配し、残りの半分を我々自身にゆだねている。
Men can avenge themselves of lighter injuries, of more serious ones they cannot.
人はささいな侮辱には復讐しようとするが、強力な攻撃には復讐する気が失せる。
The wise man does at once what the fool does finally.
愚者が最後にすることを、賢者は瞬時に行う。
War should be the only study of a prince. He should consider peace only as a breathing-time, which gives him leisure to contrive, and furnishes as ability to execute, military plans.
戦争とは、君主の唯一の研究課題である。君主は平和を息継ぎの時間、軍事上の計画を立案して、実行に移す能力を身につける暇を与える時間とみなさなければならない。
I’m not interested in preserving the status quo; I want to overthrow it.
わたしは現状維持には興味がない。ひっくり返したいのだ。
Politics have no relation to morals.
政治は道徳とは無縁である。
おわりです。
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マキャベリの本・関連書籍
ルネサンス期イタリアの政治的混乱を辛くも生きたマキアヴェッリは外交軍事の実経験と思索のすべてを傾けて、君主たるものが権力をいかに維持・伸長すべきかを説いた。人間と組織に切りこむその犀利な観察と分析は今日なお恐るべき有効性を保っている。カゼッラ版を基に諸本を参照し、厳しい原典批判をへた画期的な新訳。
「人はただ結果だけで見てしまう」「加害行為は、一気にやってしまわなくてはいけない」「愛されるより恐れられるほうが、はるかに安全である」等の文言で、目的のためには手段を選ばない権謀術数の書とレッテルを貼られ「マキアヴェリズム」という言葉を生んだ古典的名著の隠された真髄。
政治的リアリティでもって、キリスト教的倫理観を排し、「権謀術数の書」として物議を醸した『君主論』。現代では帝王学のマニュアルとして切り貼りされがちだ。しかし、それが政庁への再雇用を求めたマキャベリが自分のために、自分の経験をもとに記した「政治実践の書」であったことはあまり知られていない。ルネサンス期のフィレンツェで辣腕をふるった書記官による、乱世を生き抜くための政治哲学を紹介する。東郷和彦氏との対談/読書案内/年譜を新たに収載。
テーマ別の名言集と偉人の一覧
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