問題の根本 – 連載コラム「猫の名言」



連載コラム「猫の名言」

日本初のプロ民族音楽演奏家でもあり、現在「福岡猫の会」で病気の保護猫たちの看病を続けられている若林忠宏氏による連載コラム。猫や人間に関する世界の名言を紹介しながら、猫たちとの生活のなかで筆者が体験したことや気づかされたことをつづります。(「猫の名言」TOPページはこちら
 


Vol. 10 「問題の根本」

 
猫を追うより、皿を引け

日本の諺
 

 世界中に「猫の諺」がありますが、猫に限らず「諺」に出てくる人間も動物も、たいがいは悪役で、その中でも猫は犬より不当な扱いを受けていると思われます。
 そんな中で、この「諺」は、珍しく比較的悪く言われていないものと言えましょう。他に、同じ意味で、「猫を追うより、魚を除けよ」もありますが、いずれも、「猫を追い払う」ことよりも、その原因である「皿や魚」をしまう、片付けるべきであろう、というものです。

 実のところ、この「諺」には「どきっ!」とさせられました。分かってはいるのです。「出しっぱなしにした自分が悪い」と。でも、あっけなくつまみ喰いされたり、「あっ!こらっ!」と言った途端に驚いて調理台から飛び降り、かえって全部ひっくり返したりするとショックが大きいのです。しかし、確かに、「原因」を差し出したのは私なのです。「諺」というより「そのまんま」の話ですが………..。

 と、「諺」のことに思いを馳せていて、「ふっ」と気づいたのですが、ここ数十年と言いますか、戦後70年に新たに生まれた「諺」や「格言」というのは果たしてどれだけあるのでしょうか? 格言に関しては、洋の東西の著名人が中々の言葉を放っています。アメリカ大統領などは、演説でひとつふたつは名言を発しています。しかし、日本の政治家は如何なものでしょうか? 私の寡聞の限りでは、皆無な気さえします。少なくとも「失言」や「記憶にございません」などの「常套句」よりも「格言」の方が多い、という人は、日本の政治史でもごくごく希なのではないでしょうか? 
 日本人は日本人なりの「洒落」や「粋」の感性があり、それが「諺」や「格言」に活かされていると思うのですが、それが無い、生まれて来ないということに、不安になって来てしまうのです。

 比較的新しい格言で、感銘を覚えましたのが、水俣病の語り部、故杉本栄子さんのお言葉「知らないことは恥ではない。罪なんだ」です。やはり、「格言」や「諺」には、毅然として世の中の風潮に風穴を開ける為の一石を投じるような力があって、「品格ある言葉」になり、「ことばのわざ」になるのではないでしょうか?
 この考え方を由とするならば、この数十年「諺パロディー」ばかり盛んで、今の世の中、そして、未来に通じる「諺」が作られていない風潮に危機感を禁じ得ません。  
 
 実は私は、密かに「猫の諺」を収集しているのです。勿論「猫にまつわる(人間が作った)諺」ではありません。それらは既にインターネットでたくさんのサイトがあります。私が集めているのは、「猫たちの間の諺」なのです。
 ところが、猫は、それを「諺」とは呼びませんので、「諺教えて?」と訊いても返事がもらえません。
 
 ちなみに、もし猫に「人編の諺」を教えたら、けっこう真面目で本気な「諺パロディー」に替えるかも知れません。

例えば、

「覆水盆に返らず」
    ↓
「覆水盆に返すな」
そのまま舐めた方が飲みやすい → 物事そのままがかえって良いの意味

 
「二兎追う者は一兎も追えず」
    ↓
「二兎(鼠)追う者は一等偉い」
何事も限界に挑戦しろ!の意味 → 何も捕れずとも修行になる

 
「思い立ったら吉日」
    ↓
「思い立ったら期日」
何でも即実行!の意味 → でないと直ぐ忘れる

 
「蜥蜴の尻尾切り」
    ↓
「蜥蜴の尻尾っきり?」
役立たずな奴だ!の意味

 
「猫に念仏」→「そのまま」→ 釈迦に説法と同じ意味

 
「猫の首に鈴」
    ↓
「猫の首(の上)に鈴虫」
中々拭えない煩わしさの意味

 
「猫は三年の恩を三日で忘れる」
    ↓
「猫は三年の学を三日で学ぶ」
(ただし、それを半日で忘れる奴も居るが)
 
 などなど。

 
 最後までお読みくださってありがとうございます。

 
 民族音楽演奏家/福岡猫の会代表: 若林忠宏



 
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著者紹介(若林忠宏氏)

「福岡猫の会」
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