西郷隆盛の名言・格言



西郷隆盛の名言(3)


名言・格言

 

自分に克つには、

あらゆる事柄を前にして、

はじめて自分に克とうとしても、

そうやすやすとはできないものだ。

ふだんからその心がけを持って、

自分に克てるようにしておかなければならない。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

学問を志す者は、

広く学ぶという心がけが必要である。

しかし、ただそのことのみに偏ってしまうと、

身を修めることがおろそかになっていくから、

常に自分に克ち、

身を修めることが大事である。

 
広く学び、同時に自分に克ち、

男というものは、

どんな人でも受け入れるくらいの度量が必要で、

人から呑まれてはしまってはいけない。

古語にも次のようにあろう。

 
物事を成そうとの意気込みを広く持つ者にとって、

もっとも憂えるべきことは

自分のことをのみはかり、

けちで低俗な生活に安んじ、

昔の人を手本として、

自分からそうなろうと修業をしないことだ。

 
では、その古人を目標にするというのは

どういうことですかと教えを請うと、

徳をもって天下を治めた

尭・舜(中国古代の伝説上の帝王)を理想とし、

孔子を教師とすることだと答えられた。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

人が踏み行うべき道は、

この天地のおのずからなる道理であり、

人はこれにのっとって実践すべきものであるから、

何よりもまず、

天を敬うことを目的とすべきである。

 
天は他人も自分も区別なく愛されるものであるから、

自分を愛する心をもって

他人をも愛することが肝要である。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

人を相手にせず、

天を相手にせよ。

天を相手にして、

自分の誠を尽くし、

人を咎めたりせず、

自分の真心が不足していることを認識すべきなのだ。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

自分を愛する(甘やかす)ことは、

最もよくないことである。

修業ができないのも、

ことが成就できないのも、

過ちを改めることができないのも、

自分の功績を誇って驕り高ぶるのも、

みな自分を愛することから生ずることであり、

決して自分を甘やかす心を持ってはならない。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

人材を採用するとき、

君子(徳行の備わった人)と小人(徳のない人)との

区別を厳格にし過ぎると、

かえって害を引き起こすものである。

というのは、

世の中で十人のうち七、八人までは小人であるから、

よくこのような小人の長所をとり入れ、

これを下役に用い、

その力を発揮させるのがよい。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

人が踏み行うべき道を実践するのに、

身分が尊いか卑しかなどといったことは

まったく関係がないことだ。

 
昔、尭・舜(中国古代の伝説上の帝王)は

国王として政治の一切を行っていたが、

二人の本質というのは、

正しい道を人々に教える教師である。

 
孔子は魯の国をはじめどこの国にも用いられず、

何度も困難な苦しい目に遭い、

身分の低いままに生涯を終えたが、

三千人の子弟は、

みな教えられた道を実践したのである。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

人が踏み行うべき道を実践する者には、

困難な苦しいことはつきものであるから、

どんな難しい場面に立っても、

そのことがうまくいくかどうか、

その身が生きるか死ぬかといったことなど

どうでもいいことなのだ。

 
物事をなすには上手下手があり、

物によってはよくできる人、

あまりできない人もある。

そのことに動揺する人もあろうが、

天の道を実践するという点では上手下手もなく、

できないという人もないものなのだ。

 
だから、ひたすら道を行い、

道を楽しみ、

もし困難に遭い、

それを乗り切ろうと思うならば、

ますますその道を実践し楽しむという心を持つがいい。

 
私は若い時から、

困難という困難に遭って来たので、

今はどのようなことに出会っても

動揺することはない。

それだけは幸せである。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

人が踏み行うべき道を実践する者が、

世間の人がこぞってそしっても

決して不満をいわず、

世間の人がこぞってほめても

自分に満足しないのは、

信念が厚いからである。

 
そのような人物になるには、

唐の韓愈の書いた「伯夷頌」

(忠義の士、伯夷・叔斉兄弟をほめ称えたもの)を熟読して

しっかり身につけるべきである。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

人が踏み行うべき道を実践しようとする者は、

偉業を尊ばないものである。

 
北宋の司馬温公(司馬光)は、

寝床で語る言葉さえ、

人にいえないようなことはないといわれた。

独りを慎むということの真意は

いかなるものであるかわかるであろう。

 
人の意表をつくようなことをして、

一時的にいい気分に浸るのは、

未熟者のすることで、

戒めなければならないことだ。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

普段から踏み行うべき道の実践を心がけていない人は、

大事に直面すると狼狽し、

正しく対処できないものだ。

 
たとえば、近所で火事が発生したとき、

普段から心構えのできている者は動揺することなく、

てきぱきとこれに対処することができる。

しかし、普段から心構えのできていない者は、

ただ狼狽して、

うまく処理することなどできない。

 
それと同じことで、

普段から道の実践を心がけている人でなければ、

大事に直面したとき、

すぐれた対策はできない。

 
私は先年の戦い(戊辰戦争)の出陣の日、

兵士に向かって自軍の備えが十分であるかどうか、

ただ味方の目で見るのではなく、

敵の心になって一つ突いて見よ、

それこそ第一の備えであると指示したことがある。

 

- 西郷隆盛 -


名言・格言

 

人を言いくるめて、

陰でこそこそ事を企てる者は、

たとえそれがうまくいったとしても、

物事を見抜く力のある者から見れば、

醜いことこの上もない。

 
人に提言するときは、

公平かつ誠実でなければならない。

公平でなければ、

すぐれた人の心をつかむことはできないものだ。

 

- 西郷隆盛 -



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